■妊娠中毒症尿蛋白
腎臓から出た蛋白質が、尿に混入して出てくること。これを尿蛋白と言います。
妊婦の定期健診では、普通は蛋白尿も検査しています。
尿が白く濁っていたら、蛋白尿の可能性がありますので、尿を観察してみてくださいね。
重症な蛋白尿では、豆腐のような白い固まりが出てくる場合もあります。
慢性腎炎の持病がある場合などは蛋白尿が妊娠初期から見られる場合があります。
蛋白尿は妊娠後期に多く見られる症状です。
蛋白尿が重症になると、低体重児や子宮内胎児死亡などになる可能性が高くなりますので注意してくださいね。
※重症妊娠中毒症蛋白尿
重症になると頭痛、吐き気、嘔吐、胃痛、めまい、視力障害などの症状が現れます。子癇、肺水腫、上位胎盤剥離など、母子の命の危険性も出てきます。
妊娠中毒症高血圧の診断基準 |
尿蛋白検査値が30mg/dl以上ある時。
|
重症妊娠中毒症高血圧の診断基準 |
尿蛋白検査値が200mg/dl以上ある時。
|
■尿蛋白検査について
・尿蛋白検査は腎臓の状態を検査することです。試験紙を用いて尿中の蛋白が陽性か陰性かを調べるのが一般的な方法です。
・正常な人でも1日で40〜80mg程度の蛋白が尿として排泄されますが、その範囲であれば陰性になります。特に心配ありません。
・もし検査結果が陽性の場合は、尿だけでなく体全身を再検査(精密検査)する事をオススメします。他の病気が隠れていると危険ですからね。
☆妊娠中は頻繁に尿検査することを推奨します。早期発見・早期治療することが、母体にとっても胎児にとても大切ですからね!
|
|