■妊娠中毒症むくみ(浮腫み)
健康な人であっても夕方になると足がむくむことがあります。しかし一晩睡眠を取れば、翌日にはむくみが取れていますよね。
しかし、顔面、目の周り、手足などのむくみが取れない場合は妊娠中毒症によるむくみを疑ってみる必要があります。(妊娠中毒症でなくとも、むくんでいるということは体のどこかに異常があるということです)
妊婦では特に足のむくみには注意してくださいね。スネにある骨の前面を指で押してみて、へこむようでしたらむくんでいるということになります。
妊娠後期には一週間で体重が350から500グラム程度増加しますが、500グラム以上の増加があると妊娠中毒症の疑いがあります。
※重症妊娠中毒症むくみ
重症になると頭痛、吐き気、嘔吐、胃痛、めまい、視力障害などの症状が現れます。子癇、肺水腫、上位胎盤剥離など、母子の命の危険性も出てきます。
妊娠中毒症むくみ(浮腫)の診断基準 |
・スネから足にかけてむくみ(浮腫)がある時。
・一週間に500グラム以上の体重増加があった時。
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重症妊娠中毒症むくみ(浮腫)の診断基準 |
・全身にむくみ(浮腫)がある時。
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■足のむくみ〜むくみの原因
・胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、血管が圧迫されて血液の循環が悪くなると起こります。
・胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、リンパ管やリンパ節が圧迫されてリンパ液の循環が悪くなると起こります。
・ナトリウムの過剰摂取などにより、体液のバランスが崩れると起こります。(妊娠中は食事の栄養バランスに気をつけてくださいね)
・腎臓や肝臓に障害があると起こります。
■むくみ対策
・足を高くして良質な睡眠をとれば、翌日には大概は改善されているものです。
・食事療法では塩分の多い食品を控えて、野菜・フルーツ・きのこ類・大豆食品などカリウムの多い食品を摂取しましょう。
・マッサージや鍼灸(ツボ刺激)などに効果があります。自己流でやると筋肉を痛める場合があります。必ず専門家に施術してもらってくださいね。
・軽い運動・体操で血液とリンパ液の循環を良くしよう!(妊婦は激しい運動をしては絶対に駄目ですよ!)
・漢方薬でもむくみ治療は可能ですが、事前に妊婦である事を伝えておきましょうね。漢方薬といっても「薬」なのですから。
☆顔や手までむくむ時は危険信号です!妊娠中毒症の疑いがありますので、早急に診察を受けるようにしてくださいね!
☆妊娠中は頻繁にむくみと体重をチェックすることを推奨します。
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