■妊娠初期流産とは?
流産の定義ですが、「妊娠24週未満の分娩」を流産といいます。
流産は妊娠11週までは非常に多く、胎盤が完成する15週を境に少なくなる傾向があります。
妊婦が流産してしまうケースは全妊娠のうち1割程度もあります。(驚きませんか?結構多いですね〜)
■流産の原因〜染色体〜
妊娠初期の流産の原因は、染色体などの異常である場合が多いです。
射精された精子の中に奇形の精子も存在します。そのような精子が受精してしまうと、成長することが不可能なので流産してしまいます。
■流産の原因〜母体〜
・精神的なストレス
・転倒などによる腹部へのダメージ
・肉体的に負担になること
・子宮に病気などがある場合
■流産と出血
流産の前兆として出血があります。月経以上の出血量があり、血が塊になって出ることもあります。
流産が起こる時は、死亡した胎児を母体外に排出しようとして胎盤が剥がれて出血するのです。
※妊娠初期の不正出血は2割の方にありますが、半数は流産せずに出産しています。必ずしも出血が流産となりませんので、出血があっても冷静に対処してくださいね。
■切迫流産とは?
不正出血、下腹部の痛みや張りがあり、流産の一歩手前の状態のことをいいます。いつ流産が開始してもおかしくない状態ですので、母体に異常を感じたら早急に医師に診断してください。
子宮口が開いてなくて胎児の生存が確認できたなら、自宅で安静にしたり入院などの適切な治療により、妊娠を継続することが可能なケースもあります。
■稽留流産(けいりゅうりゅうざん)繋留流産
子宮内で胎児が死亡している状態です。具体的には流産の兆候や症状が無いまま2週間以上経過した場合です。(気がつかないうちに流産しているので、
稽留流産と診断されたら人工的に流産させて、胎児などの内容物を子宮外に排出しなければなりません。(そのままにしておくと母体に危険があるからです)
■習慣流産
妊娠すると癖のように流産してしまう人がいますが、3回以上の自然流産があった場合を習慣流産と呼びます。
習慣流産は全ての流産が同一の原因による場合、別々の原因による場合、原因が重複している場合など考えられます。
習慣流産の原因として有名なのは、子宮頸管不全症という子宮頸管が弱いために子宮口が開きやすい病気です。
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