■逆子とは?
・胎児が子宮の中で頭を下にして、お尻や足を上にして羊水の中に浮いている状態を、頭位(とうい)と言います。これが正しい姿勢(胎位)になります。
・胎児が子宮の中で頭を上にして、お尻や足を下にして羊水の中に浮いていて状態を骨盤位(こつばんい)と言います。俗に逆子(さかご)と言われています。
※胎児は羊水の中を動き回るので、妊娠後期であっても逆子を心配するのは精神的によくありません。最終的に逆子で産まれてくるのは4〜5パーセントくらいです。
■逆子の姿勢いろいろ
・単殿位(両足を頭のほうに伸ばした形で、お尻が下になります)
・複殿位(両足を曲げて座った形で、お尻と足が下になります)
・膝位(両膝を曲げた形で、膝が下になります)
・不全膝足位(片足または片膝を曲げた形で、片足または片膝が下になります)
・全足位(両足を伸ばした形です。)
■逆子体操〜治療法〜
・胸膝位・・・うつぶせになってお尻を高く上げます。
・ブリッジ・・・仰向けに寝て、お腹を高く上げる方法です。(重ねた座布団の上などで行うと安全でしょう)
※鍼灸での治療法もありますが、これは素人では無理ですので鍼灸師に相談してください。
※医師が手で触って正常な位置に戻す場合もあります。
※逆子の治療は医師に相談して行ってください。無理な姿勢をとると早産の原因になる場合もあります。
■逆子の問題点
・早産や難産になりやすい。
・正常な分娩に比べて時間がかかることが多く、仮死状態で生まれてきたり、様々なトラブルが考えられます。
・帝王切開になりやすい(母子の安全のため仕方がありません)
■逆子と胎動
・28週以降に胎動が下の方で感じられる時は、逆子の可能性があります。(胎児の胎動は足で蹴るのを感じる場合が多いからです)
※胎位異常には骨盤位の他にも、横位、斜位などがあります。胎位異常はほとんど骨盤位ですので、横位、斜位はとても少ないです。
|
|