■妊娠中毒症高血圧(妊娠高血圧症候群)
一般的に妊娠中毒症になると、体中の毛細血管の収縮や硬化が進行していきます。そして全身の血流が非常に悪くなり、徐々に血圧が上昇していきます。
最高血圧が上がるのはもちろん、最低血圧も上がることが多いです。
妊娠7ヶ月(28週)くらいから上昇していきますが、以前妊娠中毒症にかかったことがある経産婦さんは、中期から高血圧になる人もいますので特に注意してくださいね。
※重症妊娠中毒症高血圧
重症になると頭痛、吐き気、嘔吐、胃痛、めまい、視力障害などの症状が現れます。子癇、肺水腫、上位胎盤剥離など、母子の命の危険性も出てきます。
妊娠中毒症高血圧の診断基準 |
・収縮期(最高)血圧が140mm/Hg以上ある時。または、妊娠していない時より30mm/Hg以上の上昇がある時。
・拡張期(最低)血圧が90mm/Hg以上ある時。または妊娠していない時より15mm/Hg以上の上昇がある時。
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重症妊娠中毒症高血圧の診断基準 |
・収縮期(最高)血圧が190mm/hg以上ある時。または拡張期(最低)血圧が110mm/Hg以上のある時。
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☆妊娠中は頻繁に血圧をチェックすることを推奨します。
■高血圧の食事〜高血圧治療
・減塩・・・高血圧の人は最も注意しなければならないのが、塩分の過剰摂取です。
・塩分を全く取らないというのは不可能ですので、減塩を心掛けることになりますね。
・調味料は減塩のもの、または無塩のものを使用する。(醤油はだし汁で割った「だし割り醤油」にするといいですよ)
・食塩の代わりに酢、レモン、カボスなど酸味のある食品で代用するとよいでしょう。
・味噌汁、ラーメン、うどんなど汁物はスープに多くの塩分が含まれています。汁は全部飲まないで残しましょうね。
・加工食品はなるべく避ける。(パン、ちくわ、かまぼこなど食塩があまり入ってないと思われるものでも多く入っている食品が多々あります)
・味覚が薄味に慣れることも大切ですよ!少しずつでも薄味に慣れる努力をしましょうね!
・カリウムでナトリウム(塩分)を排泄しよう!カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄する働きがあります。塩分を取りすぎたと思った時は、カリウムを摂取して排泄しましょう!カリウムは大豆食品、野菜、果物、きのこ類などに多く含まれています。
☆高血圧の症状や程度によって塩分の摂取量が違ってきますので、医師に相談してから減塩の実行をしてくださいね。 |
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