■子宮外妊娠とは?
妊娠初期の異常妊娠の代表的なもののひとつになります。
受精卵が子宮内の正しい位置と違う部位に着床して発育することが、子宮外妊娠です。
多いのが卵管に着床してしまう「卵管妊娠」です。少数ですが卵巣、腹腔、子宮頚管、間質部、狭部、膨大部、采部などに着床する場合もあります。
■子宮外妊娠したらどうなるの?
例えば受精卵が卵管に着床したとします。ごく初期の段階なら生育は可能ですが、狭くて細い卵管の中では大きく育つことが不可能です。
そのまま大きくなると、胎児の大きさに卵管が耐え切れずに起こる卵管破裂や、胎盤が剥がれ落ちてしまう卵管流産の危険性があるのです。
■子宮外妊娠の症状
妊娠初期に突然下腹部に激痛があります。卵管流産や卵管破裂をしていると吐き気、めまい、貧血などの症状が出て母体の命にも関わります。
子宮外妊娠は早期発見が非常に難しく、下腹部の激痛は妊娠の自覚がないうちに起こることが多いです。
■子宮外妊娠の原因
多くは卵管炎が原因です。受精卵は子宮への移動が上手くいかないと、卵管など正常ではない場所に着床してしまうのです。どうして上手くいかないかというと、卵管が狭かったり、通りが悪くなっていたり障害があるからです。
※妊娠中絶の後遺症で卵管炎になる場合があります。
■子宮外妊娠の確立
低確率で起こります。全体の1パーセント程度と言われています。
高年出産が増えるなどの原因で最近は増えているようです。
■子宮外妊娠の治療
少しでも妊娠の疑いがある・妊娠の可能性が高い時はすぐに医者に行くことが大切です。そして子宮外妊娠の検査をしてもらいましょう。
卵管妊娠が見つかったら、手術で該当の卵管を摘出します。片方の卵管が正常ならば、今後も妊娠は可能です。
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